Mother Natures Plight

                 ※Murasaki (紫) - Mother Natures Plight
昨日の”焼きまんじゅう”の記事、その後ちょっと調べてみました。”田中屋”というのはこの伊勢崎のと実は前橋にもあるんだそうで、前橋のはもともとパン屋さんなんだとか。この伊勢崎の”田中屋本店”と関係があるのは同じ伊勢崎にある”田中屋分店”だそうで、ココは親戚関係なんだそうです。ネットで拾った情報によると、この”分店”の方は5代目に代替わりしているようす。”本店”が継承されてないのは、4代目の性格なのか家庭の事情なのか、とにかく跡継ぎがいないんだとか。女将によると、”ある人”が製法を学ぼうと弟子入り志願したけども、やれなにを何gだとかレシピを聞かれたのでうまくいかなかった。というのも現当主は、先代の父から教えてもらったことではなく”技を盗んだ”のだそうで、認められて跡継ぎになれたのだそうです。それと麹を使った製法は結構デリケートで、気温や湿度やら季節の変化で具合も変わってくるんだそうで、そうした変化に対応するにはレシピじゃなくって体で覚えるしかないんだそうです。娘が2人と息子がいると言ってましたが、息子が後を継ぎたいと言ってくれたとも言ってたのでここからは勝手な想像ですが、レシピを聞いてうまくいかなかったのは息子さんなんじゃないかと思った。上州名物として焼きまんじゅうは広く売られていますが大量生産するにはレシピって発想も必要で、攻めるならそれもあり。昔ながらでじっくりいくならって、こういうあたりで合わなかったんじゃないかと勝手に想像してます。焼いたのを包んでもってかえる方式は昔からですが、真空パックしたりすまんじゅうとたれでセットにして自分で焼いたりさせるのは新しい方式。最も美味しく食べられるのは、焼きたてをお店で食べる方式。当然といえば当然だが、焼きまんじゅうを小さい頃から食べて育った人には持って帰って少し硬めになったのが好きとか、時間がたってタレがしみこんだのが好きとかってファンもいるんです。ですから、焼いたのを包んでもってかえる方式まではあり、としても新しい方式は少なからず”味”を犠牲にしてるんです。特にこの伊勢崎の店は炭火ですから。”田中屋本店は味が変わったな”って言われるよりは、”田中屋本店って美味しかったんだよ”って言ってもらいたいんでしょうね。それだけこだわりと自信がある看板ってことですよね。でもなくなって欲しくはないなぁ。