ダフィン/松本零士
第8回もそうです。こればっかりですみません。
松本零士著『ダフィン』(奇想天外社奇想天外コミックス『空間機甲団~SF短編集』から)です。
初版は、昭和53年10月です。
『私があれにであったのはダフィンの霧の森でだった』
『はるかなる惑星ダフィン…』
『時のへだたりも空間も記憶を消してはくれない』
恋人に去られ、植物と昆虫だけのほとんど誰も来ない孤独な惑星”ダフィン”に来た主人公。
そんな折、『たすけて』の声が…
『きみの名は?』
『あなたがたの言葉では発音できないわ』
”次元波動艇”で不時着した”女性”に主人公は惑星の名をとって”ダフィン”と名づけた。
ダフィンは地球人とは違っていろいろな姿に自分を変身させることができた。
時にはふられた彼女にも…。
『ダフィン…私の望むがままに姿を変えてくれるダフィン…』
『だがそれとはべつにうち消してもうち消しても頭をもたげてくるひとつの疑問があった…』
『疑いだしたらきりがないもの…なにも信じられなくなる…』
とうとう耐えられなくなった主人公は…。
というお話です。
なんか意味深ですね。
この時期の氏の作品はとてもいい感じです。