”番外編”宇宙戦艦ヤマト/松本零士
今回は初の”番外編”です。
”実写版”が騒がれる今、”どうして今どき『宇宙戦艦ヤマト』なのか”?
ということについて考えてみた。
それはズバリ!
景気も低迷し、みんなが自分のことで精一杯な社会にあって、
この”沖田艦長”のようなリーダーを求めてるんじゃないかと。
こういう”生き方”に憧れつつも、人間弱いものでなかなかできないもの。
それでも”迷わず行けよ!”と自信をもって言ってくれる尊敬すべきリーダーを。
また、オレらの年代が観てきたまんがの特徴のひとつといっていい、
”悪役”ないしは”敵役”も”いいヤツ”というところ。
彼は”マゼラニックストームの異次元空間”でのヤマト追撃に失敗し、
本拠地のバラン基地も破壊され、暗黒ガス雲内で単機突入!
ヤマトの船底部に取り付いて自爆して果てるんですが、
最後まで、”ヤマト”に真正面から挑み、”ヤマト”の勇戦ぶりを賞賛しているんです。
これは”人間の尊厳”とでも言いましょうか、
人類が培ってきた”人間の証明”じゃないでしょうか。
ですが故に現実は残酷で厳しくも卑しいものです。
ということで、あらためていろいろなことを教えてくれる作品でした。