示現流

武術つながりでもうひとつ。薩摩には古くから体捨流という剣術・武術があったんですが、東郷重位示現流が有名で、薩摩といえば示現流といわれるように薩摩藩の御留流となった剣法だ。実際、高校時代まで剣道をやっていましたが、九州勢はとても強く、中でも鹿児島勢は常に優勝争いをしてました。これはその背景に示現流があるからに間違いないわけで、立木打ちという厳しい稽古を積んできた血統が脈々と受け継がれているからだと勝手に思っているんです。では、関東勢はというと国士舘がとても強かった。剣先を激しく揺らす九州勢とは異なり、正眼にかまえたままジッとしていて隙がない迫力がありました。剣先を揺らすのは関東の一刀流でも特徴のようですが、国士舘には斎村五郎先生という昭和の剣聖といわれた偉大な剣道家がいたからのようです。