男たちの挽歌

チョウ・ユンファが大好き。まさに男が男に惚れるという感じです。決して二枚目じゃないけど不思議な魅力がある俳優。彼が世の中に出るきっかけになった作品は、伝説のテレビドラマ『上海灘』や、新進気鋭の女流監督アン・ホイ監督作品の『獣たちの熱い夜~ある帰還兵の記録』ですが、彼の魅力を最大限に引き出してそのポジションを不動のものにしたのが若き日のジョン・ウー作品『男たちの挽歌』だと思います。緊迫感溢れる銃撃シーンは見物。元祖2丁拳銃がかっこいいですね。とっても男くさい作品ですが実にすばらしい。パートⅠで主人公のマークを殺しちゃったから、パートⅡは不思議な設定になっていますね。それが香港映画のすごさでもありますから。背中で演技するシブイ俳優ティ・ロンがパートナーというより、この映画の主役は彼だ。彼の演じるホーを中心にストーリーは展開する。兄のホーが極道で、弟のキットが警察官という設定。弟を演じるのは飛び降り自殺して今は故人となってしまったレスリー・チャンですね。