なにが原因?

バイクのパーツでも電装系というのは一番やっかいなんです。

バイクってのは大きく分けて、

『エンジン系』『車体系』『電装系』ってなるんですが、

エンジン系も車体系も問題があればはっきりと走りに表れるんです。

電装系でも、ウインカーとかヘッドライトとか判りやすい感じのもありますが、

実は『なにが原因?』ってところを特定するのには

そこにいたるたくさんのチェックが必要なんです。

その代表的なパーツがコレ。





『レギュレーター』です。

日本語ではなんて言うんですかね?変圧器?安定器?

コレには実際にGL時代もCB時代にも悩まされたんですよ。

レギュレーターレクチファイヤーってんですが、

レクチファイヤーは交流で発電された電気を直流に変換する装置。

レギュレーターは、発電された電気を一定の電圧に制御する装置です。

形状で想像できるように、余分な電気を熱に変換してるらしいんですね。

ですからレギュレーターにとって『放熱』することはもっとも大事な作業で、

ホンダのこの時代のマシンの最大の欠点が実は『熱』なんですよ。

V4は特にタンク下に熱がこもるので、レギュレーターが焦げたとか、

純正位置から移設したとかってのはよく聞く話なんですね。

今回、実は環八で渋滞に巻き込まれているウチに、

エンジンオイルの温度も120度にせまる感じになってきまして、

ヤバイって思いながらも逃げ場がなく停まっているウチに

足もとから煙が出てきまして…。

サイドカバーを開けてみたら、

レギュレーター下のコネクター部分が燃えてたんですな。

要するに放熱できなくてパンクしたってことなんでしょうかね。

とりあえずは応急処置でコネクターを繋ぎなおしたのですが、

電圧チェックはちょっと高めな感じです。

一定よりも高すぎるとどういうことが起きるかというと、

バッテリーが過充電になって死んじゃったり、

灯火類のバルブ(電球)が死んじゃったりするんです。

ただ電圧は回転を上げても上がり続けずに一定なので、

メインハーネス(配線の束のこと)がもうダメなのかも…ってことのようです。

積年の消耗や劣化で抵抗が変わってくるんだそうです。

電装がホントに厄介だと思うのは、

こういう説明どおりとは必ずしもならず、

結局判らずに全部交換なんてことにもなったりすることなんです。

って、誰に書いてるんだろう、この記事…。