飛び加藤

横山光輝の漫画に登場する凄腕の忍者だが、戦国時代に上杉謙信に仕えた実在の人物。あまりに腕が立つので逆に疑われ、道を誤った悲劇の忍者。『出る杭は』の例えもあるように、飛びぬけて優れているということは必ずしも幸福とは限らない。ひとりでは生きてゆけない世の中で、人の助けや協力を得ようとするときにしばしば説明をはしょってしまうからだろう。頭の回転が速すぎるがゆえに『わかってるだろう』と勝手に思い込んでしまう。人の考えなんて様々で、ものごとの理解も人それぞれなんだろう。意外とゆっくり丁寧に説明しないとついてこないもんだ。