登戸研究所

今日は悲しいかなお盆休みも最終日なんで、オウチでゆっくり。



それでもこんなにいい天気だから近場でなんかないかなと考えてたら、



たまたま見つけたのがコレ。











ここは『明治大学生田キャンパス』の一画で、



日本陸軍の『陸軍科学研究所(通称:登戸研究所)』の建物なんだそうです。







キャンパス内の地図に”旧名”で記されてることから推測すると



当時のままで現存しているのは、おそらくこの”5号棟”とほかに、



”36号棟””47号棟””86号棟”のみのようでした。










この”登戸研究所”で研究されていたものは、





大量破壊兵器に数えられる”生物・化学兵器”【青酸ニトリールや枯葉剤など】、
                         (※731部隊に持ち込まれたとか)  




スパイ活動などに使用される”謀略兵器”【偽騙拳銃やプラスチック爆弾のようなものなど】、
                                (※研「う」薬三号)




実用化には至らなかった”怪力光線”なる、電波兵器【く号研究】や、





また、アメリカ本土を爆撃したことで有名な”風船爆弾”【ふ号兵器】などもあったそうです。










この現存する木造の”5号棟”と隣にあった”26号棟”は、



高い塀に囲まれ、対中国の経済謀略として、



超高度な技術を駆使しての”偽札”製造が行われていたとか。
               (※『杉工作』)








ここは建物の老朽化と新校舎建設のために取り壊しになるとのことですが、



ここで実際に終戦までの間に大量の重慶政府の法幣が製造され、



特務機関の手によって上海に運ばれたそうです。









この”36号棟”では、植物や農作物に対し微生物を使って



被害を与える事を目的とした”植物謀略兵器”の研究がされていたそうです。
                 (※小麦、コーン、馬鈴薯の病原菌など)


ここで同じく研究されていた牛を殺してしまう”牛疫ウイルス”を



風船爆弾”に搭載しようということも考えられていたそうです。








この棟は、鉄筋コンクリートでできていてあまり年季を感じませんが、





明治大学の協力によって、





登戸研究所資料館』として保存されることが決定しているようです。






(※俄か調べのため、誤記載等ございましたらご指摘ください)