戦いの中で戦いを忘れた

安彦良和さんの漫画『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』を読んでいます。もう止まりません。オレ達最後のファーストガンダム世代。たまりません。もともと安彦良和さんの作品は大好きで『虹色のトロツキー』は何回も読んでいるんですが、この『ガンダム』は新しい設定を作りつつも基本的にストーリーはいじらないで、オレ達アニメ世代がみてもちゃんと違和感なくすすむんです。『スレンダーお前はここに残れ』から始まる名セリフもそのまま必ず登場する。『認めたくないものだなぁ、若さ故の過ちというものを』とか『シャアだ…赤い彗星だ』、『親父にもぶたれたことないのに』『エスパーかもしれない』『君の生まれの不幸を呪うがいい』『坊やだからさ』、そして『戦いの中で戦いを忘れた』。ここまできた。ガンダムファンならずともきいたセリフもあるはずだ。シャアもかっこいいけど、やっぱりランバラルだよね。これからハモンとリュウが死に、黒い三連星が出てきてマチルダが死ぬ。何度もなぞったドラマが頭の中で蘇る。オレ達の世代は漫画にだけは恵まれてたとつくづく思う。